初めてタイ語を学習する際に、「どうやって学習したらよいだろう?」「どのようなテキストを使えばよいのだろう?」「日本にいてタイ語を話せるようになるのだろうか?」などと色々な疑問が生じてくるでしょう。
そこで今日はお薦めのタイ語学習法について説明します。
まず結論から申し上げますと、タイ語の学習は継続が大切です。最短でタイ語が身につくといった特効薬のような方法はありません。タイ語ができるようになるまで、とにかくしつこく続けることが大切です。
私たち日本人が小さい頃から日本語に接し、義務教育で国語の授業を受けてきたように、タイ人も同じように小さい頃からタイ語の授業を受けています。家族との会話やテレビなどから自然と身についている部分もあるとは思いますが、ネイティブでさえ言語習得のために勉強をしています。
また、有利不利はありますが、タイにいても日本にいてもどちらでもタイ語を話せるようになります。タイに何十年いても文字は読めず会話レベルという人もいます。一方でタイに住んだことがないのに、タイ語の読み書きまでできる人もいます。タイにいるかどうかは必須ではありません。勉強しない限り、タイにいてもタイ語は上達しません。
初めてタイ語を学習する方にお勧めしているのは、NHKワールドやYouTubeなどで複数の言語を流しで聞いてみることです。例えば、タイ語、ベトナム語、インドネシア語といくつかの言語を聞いてもらいます。この中でタイ語を聞いていて心地良いと思えるかどうか、あるいは心地良くないにしても長時間にわたって聞いていられそうかどうかをポイントとして確認してもらいます。
その理由についてですが、言語を習得するには、相当な時間にわたって、その言語を聞く訓練が必要です。そのため、聞いていて心地良くない言語は続かないだろうというのが私の持論です。私はこれまでにタイ語以外の言語にも挑戦しましたが、タイ語が一番心地良く、ずっと学習を継続できています。
まずは会話を優先すべき
ここからはタイ語学習歴10年以上、ビジネスレベルでタイ語を使っている私がお薦めするタイ語の学習法について説明します。
テキストは市販のもので初級者向けであればどれでも良いです。それでも購入に悩む方にはTLS出版社の「世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語」をお薦めしています。私はこのテキストの音声を何度も聞いて暗記しました。
タイ語学習者の間では、よくタイ文字とタイ語の会話のどちらを先にすべきかという議論がなされます。皆さんの中にも聞いたことがある方がいるかもしれません。
タイ文字を優先すべきという人は、「タイ語は日本語のカタカナ読みでは発音できないため、文字が分からないと正しい発音を習得できない。」という考え方の人が多いような気がします。彼らの意見もごもっともではあるのですが、個人的にはある程度会話をマスターしてから、文字を始めるのが効率良いと思っています。文字から始めると挫折する可能性が非常に高いです。
ある程度聞き取れるようになると、文字を勉強しているときに知っている単語が出てきて、この表現はこう書くのかと発見が多いです。さらにタイ語に多少は慣れている段階のため、あまり面白味のない発音ルールや文字の分類なども頭に入りやすくなってきます。
また、日本人のほとんどが小学生や中学生から大学受験まで英語を学習しているのに話せない人が多いと思います。これは聞いて話す練習が圧倒的に少ないからです。タイ語でも文字から始めてしまうと英語と同じドツボにはまるというのが私の個人的な考えです。ですから、タイ語は会話を重視していきましょう!
学習の初期段階は無理に一つ一つの文章や単語を聞き取ろうとはせずに、まずは聞き流すことです。この段階では精聴よりも多聴して下さい。たくさん聞いているうちに自然と耳に残るフレーズや単語があるはずです。そしたら、試しに口に出して発音してみましょう。
お薦めのタイ語学習ステップは、
1)入門者、初級者向けのテキストを購入し、タイ語の音声に慣れる。
2)タイ人と一緒に母音、子音を発音してみる。声調の概要を理解する。
3)簡単な会話ができるレベルを目指し、そのテキストの音声を聞き、文章を読み込む。この時に必ず声に出して発音してみる。
4)覚えたフレーズを使い、タイ語学校の先生、タイ人の友達とタイ語で会話してみる。
5)簡単なタイ語会話ができるようになったら、文字の学習をスタートする。
かなり急ぎ足で説明しましたが、いかがでしょうか。
タイ語には日本語ではあまり意識することのない有気音や無気音があり、日本語にない発音がたくさんあります。そのため、タイ語学校に通わずに独学で学習している方も必ずタイ人と発音練習をする時間は確保して下さい。
お時間のある方は、次の関連ブログ「初めてタイ文字が読めたときの感動!」もご参照下さい。ミトラパープでは個人向けサービスとして「タイ語学習アドバイス」「タイ語レッスン」をしています。(サービス内容はここをクリック)興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。初回のご相談やお見積りは無料です。